Our Story
始まりの物語(Origin Story)
Johnが水と向き合う人生は、4歳の時に始まりました。幼い頃からプールで泳ぐことが大好きだった彼は、日々水と触れ合いながら成長し、17歳の時にはオーストラリア水泳選手権で200mと400mメドレーのオーストラリア国内新記録を樹立するまでになりました。輝かしい成績を収めた後も水辺への情熱は続き、37歳でオーストラリア発の塩水温水プールをシドニーで経営し、地域の人々に愛される場所を作り上げました。
しかし、Johnの心のどこかにはいつも「日本」がありました。美しい自然、豊かな文化、そして温かな人々――彼はずっと日本に暮らすことを夢見ていたのです。そして人生の中で最愛の妻との出会いがありました。彼女の故郷は大分県。日本への想いと妻の故郷が重なり合い、Johnはついに日本への移住を決意します。
オーストラリアもまた、海に囲まれた国。Johnにとって、海の近くで暮らすことは心の安らぎでもあり、ルーツを感じる瞬間でもありました。そして、2023年10月、Johnは大分県の美しい自然に囲まれた姫島村へとやってきました。
「オーストラリアと日本をつなぐ新たな一歩を姫島で」
移住プロセス
新しい環境への挑戦と姫島でのスタート
2023年10月、Johnは日本への長年の夢を叶え、妻の故郷である大分県を経て、美しい自然に囲まれた姫島村へと移住しました。しかし、新しい環境での生活は、すぐに順風満帆とはいきませんでした。言葉や文化の違い、初めての地での生活――すべてが挑戦の連続でしたが、Johnは常に前向きでした。
「自分にできることで、この場所に貢献したい。」
その思いから、Johnは自身の水泳経験を活かし、姫島村の小学生に夏の時期に水泳を教えることを始めました。オーストラリアのトップスイマーとして記録を打ち立てた経験と、塩水温水プールを経営していたノウハウを生かし、子どもたちに泳ぐ楽しさや水への親しみ方を伝えています。
最初は緊張していた子どもたちも、Johnの優しく温かい指導に次第に笑顔を見せ、毎回のレッスンを楽しみにするようになりました。「ジョンさん!」と呼ぶ声がプールに響き渡り、子どもたちから親しまれる存在となったのです。
そして、村の人々もJohnの取り組みを温かく見守り、彼を家族のように迎え入れてくれました。地元の方々の親切さと温かさが、Johnにとって何よりの安心となり、新しい土地での生活に溶け込む大きな支えとなっています。
挑戦から始まった移住の旅路は、地域とのつながりを通じて「安心」と「絆」に変わりました。そんな姫島村で、Johnは自身の夢でもあるカフェをオープンし、新たなスタートを切ります。美味しいコーヒーと心地よい空間を提供し、村の魅力をさらに広げていくことが、彼の次の挑戦です。
カフェの創立 - 姫島港の新たな玄関口
訪れる人々が最初に目にするこの場所は、姫島村の新たなシンボルとして、多くの人々に愛される空間を目指しています。
カフェの改修工事は、ほとんどをJohn自身が手がけました。オーストラリアでのDIY経験を生かし、地元の職人さんたちに時々サポートをしてもらいながら、一つひとつの作業に心を込めて作り上げた空間です。
外装はJohnの故郷オーストラリアを象徴するスポーツカラー「イエローグリーン」彩られ、内装は、訪れる人にリラックスし落ち着く「ライラック」カラー。温かみと穏やかさを感じることができる癒しの場所を提供。アイコンには、John自身が12歳の時から描き続けてきた自分の似顔絵が使われています。シンプルながら愛らしいこのイラストは、カフェの温かく親しみやすい雰囲気を象徴。
手作りだからこそ感じられる温かさと、地域の人々とのつながりが、このカフェには息づいています。この場所が、地域の方々や観光で訪れる人々の「新しい出会いの場」となることを願っています。
地域社会との関わり
カフェを通じて、姫島村の観光を盛り上げたいというJohnの想いがあります。自然豊かな姫島の美しさ、歴史や文化を、もっと多くの人に知ってもらいたい――。コーヒー一杯からつながる出会いや交流を大切にし、島の魅力を発信する役割を担っていきたいと考えています。